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ライブ配信 リスナーの本音エピソード②

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リスナーのエピソード② 俺って、邪魔してる?         

 前回に続き(エピソード①)、今回も私が実際に配信の中で接したリスナーさんたちのエピソードを紹介したいと思います。

 

「俺って邪魔してる?あんまり来ない方がいいのかな?」

 この言葉、私はライブ配信の視聴をしだして5年近く経っていますが、その中で数回、同じようなコメントをリスナーさんたちから聞いたことがあります。

 もちろんライブ配信によくいる、『本当に迷惑なリスナー』というのもいますが、このコメントを言った人たちはいずれもそんなことはなく、普段のコメントとかも丁寧で紳士的だし、全然ライバーさんもそのリスナーさんに困っているようなそぶりをしたことも無い、そんないいリスナーさんたちでした。

 ちょっと最近もあるライバーさんの枠でこのコメントを目にする機会があったので記憶をたどってちょっと紹介したいと思います。

 

  1. 古株リスナー

 1人はそのライバーさんの配信枠ではかなり古参のリスナーさんでした。 長く(1年くらい?)そのライバーさんの枠に通っていて、ギフトも視聴時間も必ず上位にいる、そんなリスナーさんでした。

 ただ私がそのライバーさんの枠にお邪魔しだしたころはあまりコメントもなく、挨拶やライバーさんに話を振られればコメントするけど、それ以外はあまり自分から進んでコメントすることがない、コメントの少ないリスナーさんだな~という印象を持っていました。

 そんな彼が突然言い出したのがこのコメントでした。

 他のリスナーさんもライバーさんも「なぜ?」という感じでしたが、それ以来しばらく枠に来なくなってしまい、ライバーさんや他のリスナーさんたちが連絡を取ったりして事なきは得ました。

 そのあと理由などを聞いていくと、このリスナーさんがこのコメントをした理由は二つでした。

  1. 話すことが無くなってしまった

 これは結構長く同じ枠にいるリスナーさんたちの中には感じる人も多いのかもしれませんが、長く同じライバーさんの枠に通う中でだんだんと話すことが無くなってきてしまったということでした。他の人たちはいろいろなコメントで枠を盛り上げている中で自分はそれができないと。

  1. ギフトで応援すると枠の他のリスナーが引いている

 これもよくいろいろなライブ配信で見かける話ではあるのですが、誰かがギフトを一気に投げ始めると、コメント欄も流れるしライバーさんもギフトへのリアクションに時間を取られるので、他のリスナーさんたちのコメントなどが止まってしまうというのをよく見かけます。それを気にして、自分がギフトを投げることが邪魔になっているように感じてしまったということでした。

 つまり枠で話が盛り上がることに自分が貢献できないし、むしろ邪魔しているように感じてしまったという理由でした。

  1. 新参リスナー

 このリスナーさんはあるライバーさんの枠に来はじめて数週間、まだまだご新規なリスナーさんでした。

 ただかなりレベルが高いリスナーさんで、コメントも多くギフトも多く投げていることからちょっと初見のころから常連リスナー達も気にかけているリスナーさんでした。

 毎日コメントも多くてギフトも投げているのでみんなそれなりに枠を楽しんでくれているのだろうと思っていたのに、突然こんなことを言い出してきて、そのときは他のリスナーさんたちもライバーさんも「いやいやそんなことない」ってすぐに否定していました。

 ただライバーさんが理由を聞いてみると、ライバーさんと話をしているのは楽しいのでどんどんコメントしているのだけど、自分がコメントしたりギフトを送ったりしていくとどんどん他のリスナーさんたちのコメントがしなくなっているように感じて、それが邪魔をしているのではないか?という感覚を持ったのだそうです。

 確かにレベルも高いギフトも多いリスナーさんだったので、私もそうでしたが他のリスナーも気を使って少しそのリスナーさんが来るとコメントとかを控えていたようで、そこに少し居心地の悪さを感じさせてしまったのかもしれません。

2人の共通の問題

 この2人、結果としては大事にならなかったのですが、どちらもそんな居心地の悪さを感じた理由って「リスナー同士の関係」がうまく作れていなかったのではないかと感じます。お互いにリスナー同士が変に気を使ってしまって結果として居心地が悪くなってしまったのだと思います。

 リスナー同士の関係ってすごく難しくて、ライバーさんもよくリスナーさんは顔が見えないから表情とかも見えないしコミュニケーションが難しいという話はありますが、リスナー同士だとお互いに顔が見えないのでさらに難しくなります。リスナーがある日突然来なくなる理由として、ライバーさんに飽きたとか嫌なことがあったとかもありますが、その枠にいるリスナーが嫌になって行かなくなった、なんて声もよく耳にします。

 そうならないためにもある程度いてくれるリスナーさんたち同士の人間関係もつくっていくことが必要なのではないでしょうか。

リスナー同士の良好な関係を作るには

 いろいろな方法はあると思いますが、私が見ていてうまくいっているなと思う例は次の通りです。

  1. コメントやギフトに他のリスナー達を巻き込む

 リスナーさんとのコメントのやり取りってどうしても1対1になりがちです。ただリスナー同士の関係良好な枠を見ているとライバーさんが会話中にうまく他のリスナー達に話を振ったりしています。例えば野球の話をしているときに「○○さんは野球みる?」と話を振ったりしています。そうすることでリスナーみんなと話しているという雰囲気を作るとともにリスナー同士で話すきっかけをつくっています。

 またギフトも誰かが連続で投げだしたら他の人もそこを追いかけていくようになれば自然とリスナー同士盛り上がっている感じも増しますし、リスナー同士の結束も強くなっていきます。

  1. ギャングなどのグループチャットの活用

 ちょうど9月3日のコラムで17LIVEのギャングを紹介しました(https://x.gd/LtUjm )が、17LIVEであればギャング、Pocochaであればファミリー、EVERYLIVEではフレンドなど、グループチャットの機能を持っている配信サービスもありますし、最近はLine OpenChatやDiscordなどのグループチャットを使ってファンリスナー達とコミュニティを運営しているライバーさんも増えてきています。

 そういったコミュニティを活用してただライバーからお知らせをするだけではなくリスナー同士がいろいろイベントなどの戦略を議論するなど、リスナー同士のコミュニケーションもとられていると、リスナー同士の関係も構築されて行きます。配信のスクショをリスナー同士で交換しているなんて人もいますね。

 参加時に自己紹介を促すなども効果的かもしれません。

 他にもオフ会で実際にリスナー同士を合わせてしまうなども効果あると思いますが、リスナー同士の関係づくりというのも少し意識してみると配信をさらに盛り上げていくことにつながるのではないでしょうか?

 リスナーさん同士が仲良く応援してくれたら、それは楽しい配信枠になりますよね。

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